2008/06/26

神の評価・人の評価

〜タラントのたとえ話より〜

2008年6月22日
聖書:マタイの福音書25章14〜30節
説教:滝田新二牧師

14.天の御国は、しもべたちを呼んで、自分の財産を預け、旅に出て行く人のようです。

15.彼は、おのおのその能力に応じて、ひとりには五タラント、ひとりには二タラント、もうひとりには一タラントを渡し、それから旅に出かけた。

16.五タラント預かった者は、すぐに行って、それで商売をして、さらに五タラントもうけた。

17.同様に、二タラント預かった者も、さらに二タラントもうけた。

18.ところが、一タラント預かった者は、出て行くと、地を掘って、その主人の金を隠した。

19.さて、よほどたってから、しもべたちの主人が帰って来て、彼らと清算をした。

20.すると五タラント預かった者が来て、もう五タラント差し出して言った。『ご主人さま。私に五タラント預けてくださいましたが、ご覧ください。私はさらに五タラントもうけました。』

21.その主人は彼に言った。『よくやった。良い忠実なしもべだ。あなたは、わずかな物に忠実だったから、私はあなたにたくさんの物を任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ。』

22.二タラントの者も来て言った。『ご主人さま。私は二タラント預かりましたが、ご覧ください。さらに二タラントもうけました。』

23.その主人は彼に言った。『よくやった。良い忠実なしもべだ。あなたは、わずかな物に忠実だったから、私はあなたにたくさんの物を任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ。』

24.ところが、一タラント預かっていた者も来て、言った。『ご主人さま。あなたは、蒔かない所から刈り取り、散らさない所から集めるひどい方だとわかっていました。

25.私はこわくなり、出て行って、あなたの一タラントを地の中に隠しておきました。さあどうぞ、これがあなたの物です。』

26.ところが、主人は彼に答えて言った。『悪いなまけ者のしもべだ。私が蒔かない所から刈り取り、散らさない所から集めることを知っていたというのか。

27.だったら、おまえはその私の金を、銀行に預けておくべきだった。そうすれば私は帰って来たときに、利息がついて返してもらえたのだ。

28.だから、そのタラントを彼から取り上げて、それを十タラント持っている者にやりなさい。』
29.だれでも持っている者は、与えられて豊かになり、持たない者は、持っているものまでも取り上げられるのです。

30.役に立たぬしもべは、外の暗やみに追い出しなさい。そこで泣いて歯ぎしりするのです。

序.(人の評価) 私たちは、その能力や働きによって評価される。子どもはテストの成績や偏差値で、社会人は仕事の業績・結果で評価される。では「神の評価」とは何か? この「タラントのたとえ話」が語られた25章全体は、主の再臨を待ち望むクリスチャンの態度、生き方がテーマとなっている。

1. タラントのたとえ話  (25:14〜18)

① すべての人に神の賜物(能力)が与えられている。(14〜15節)

このタラントは、英語の(Talent)で、現代のアイドルの「タレント」と同じ言葉である。このタラントは生まれつきの特別な才能ではなく主人から預けられたものである。つまり人は誰でも、神から「能力・財産・時間等」を預けられているというのが聖書の教えである。自分の所有物は自分のモノと思い違いしやすいが、本当はすべては主のモノであり、主から預かっているにすぎない。 1タラントは当時の貨幣の単位である。1タラント=6,000デナリ。当時1日の労働賃金が1デナリであった。これは約20年分の労働賃金にあたる。当時の貨幣では1タラント=金41キログラムである。(現在の貨幣価値に換算すると先週の相場は金1g=約3,200円であるので、1タラント=1億3000万円。 2タラント=2億6,000万円。5タラント=6億5,000万円となる。)

② 3人のしもべたちはタラントをどうしたか? (16〜18節)

 5タラントのしもべは、商売をして、さらに5タラントをもうけた。合計で13億円になった。2タラントのしもべは、2タラントもうけた。合計で5億2000万円となった。ところが1タラントのしもべは、何もしないで、土地を掘って、主人の金を隠した。

2.  神の国の価値基準  〜神の評価〜  (25:19〜28)

やがてご主人様が旅から戻って来た。そして精算と評価がなされた。5タラントと2タラントのしもべは、共に誉められた。ここで注目すべき事は、2人の儲けた金額は違うが主人は同じ言葉で誉めている。

①  忠実であること (21・23節 比較評価ではなく、忠実が評価される)

 『よくやった。良い忠実なしもべだ。あなたは、わずかな物に忠実だったから、私はあなたにたくさんの物を任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ。』神の評価は学校の偏差値や仕事の実績、どれだけ多くの人に伝道し、救いに導いたかではない。Doingの世界ではなくBeing(存在の喜び)の世界。そこで求められるのは、小さな事に忠実であること。主は、あなたの忠実さを評価される。 私たちに劣等感や優越感が起こるのは人と比較する所にある。(参照:Ⅱコリント10:12)

② 感謝すること (25:24〜28)

1タラントのしもべは働きもしない。問題点は何か? 26節に「悪いなまけ者」、彼の問題は「怠慢」だった。このしもべの誤りは、主人観(神観)の誤りに基づいている。聖書が啓示している正しい神を知ろうとせず、この間違った歪んだ主人観(神観)が、間違ったしもべ観を生み出している。彼は、本当には主を知ってはいない。神の愛が理解できない。不義なる者には、義さえも不義に見える。

結 論: 『小さい事に忠実な人は、大きな祝福を受ける』

① 人を喜ばすのではなく、主を喜ばす

  聖霊様の賜物を頂いた私たちは、その賜物を主のために喜んで感謝して、用いる事が大切である。

② 「小さな事に忠実」になる(ルカ16:10) 〜各自、自分の分を尽くす〜   

③ 主は忠実な者に、大きな報い(祝福)を与える(23・28〜29節)

 主があなたにタラントを与えたのは人と比較して、自分の値打や価値を誇るためではない。主の目的は、将来の主のご計画の中であなたを用いるために、その忠実さを見ることにある。

主よ感謝します