2012/01/16

主を信頼する者の幸い

~アブラハムの生涯③~

2012年1月15日
旧約聖書:創世記13章1~18節
説教:滝田新二牧師             

1.それで、アブラムは、エジプトを出て、ネゲブに上った。彼と、妻のサライと、すべての所有物と、ロトもいっしょであった。

2.アブラムは家畜と銀と金とに非常に富んでいた。

3.彼はネゲブから旅を続けて、ベテルまで、すなわち、ベテルとアイの間で、初めに天幕を張った所まで来た。

4.そこは彼が以前に築いた祭壇の場所である。その所でアブラムは、主の御名によって祈った。

5.アブラムといっしょに行ったロトもまた、羊の群れや牛の群れ、天幕を所有していた。

6.その地は彼らがいっしょに住むのに十分ではなかった。彼らの持ち物が多すぎたので、彼らがいっしょに住むことができなかったのである。

7.そのうえ、アブラムの家畜の牧者たちとロトの家畜の牧者たちとの間に、争いが起こった。またそのころ、その地にはカナン人とペリジ人が住んでいた。

8.そこで、アブラムはロトに言った。「どうか私とあなたとの間、また私の牧者たちとあなたの牧者たちとの間に、争いがないようにしてくれ。私たちは、親類同士なのだから。

9.全地はあなたの前にあるではないか。私から別れてくれないか。もしあなたが左に行けば、私は右に行こう。もしあなたが右に行けば、私は左に行こう。」

10.ロトが目を上げてヨルダンの低地全体を見渡すと、主がソドムとゴモラを滅ぼされる以前であったので、その地はツォアルのほうに至るまで、主の園のように、またエジプトの地のように、どこもよく潤っていた。

11.それで、ロトはそのヨルダンの低地全体を選び取り、その後、東のほうに移動した。こうして彼らは互いに別れた。

12.アブラムはカナンの地に住んだが、ロトは低地の町々に住んで、ソドムの近くまで天幕を張った。

13.ところが、ソドムの人々はよこしまな者で、主に対しては非常な罪人であった。

14ロトがアブラムと別れて後、主はアブラムに仰せられた。「さあ、目を上げて、あなたがいる所から北と南、東と西を見渡しなさい。

15.わたしは、あなたが見渡しているこの地全部を、永久にあなたとあなたの子孫とに与えよう。

16.わたしは、あなたの子孫を地のちりのようにならせる。もし人が地のちりを数えることができれば、あなたの子孫をも数えることができよう。

17.立って、その地を縦と横に歩き回りなさい。わたしがあなたに、その地を与えるのだから。」

18.そこで、アブラムは天幕を移して、ヘブロンにあるマムレの樫の木のそばに来て住んだ。そして、そこに主のための祭壇を築いた。

1.信仰の原点に立ち返ったアブラム (13:1~4)

主の召しを受け、約束の地カナンに到着したのに、飢饉という自然災害の危機の中で、エジプトに避難し、王様のパロに妻サライが召し抱えられ、危機一髪の時に、主の憐れみによってサライは救い出された。カナンに戻る旅路の中で、アブラムとサライ夫婦には隙間風が吹いていた。イザという時、妻を盾にして自分だけ生き延びようとしたからである。夫婦の危機の時、互いに主の御前に出て、主を見上げ、主の赦しとお互いの赦しを受け、主の言葉と主の約束を信じることがなければ、愛と信頼の回復はできない。アブラムは祭壇に向かう。その祭壇はかつてアブラムが最初にカナンで築いたものである。彼は信仰の原点に立ち返り、再出発した。私たちも、失敗や苦難の時に、信仰の原点に帰り、再出発しよう。

2.アブラムの選択 (13:5~9)

アブラムの牧者たちとロトの牧者たちの間に争いが起こった。遊牧民として、家畜の水や牧草のことで衝突してトラブルが発生した。アブラムは、争いを避けるため、それぞれが別の場所で生計を立てることを提案した。しかも、ロトに選択の権利を譲る。これはアブラムが何より主を第1にして、謙遜に、世の富に捕らわれない心の人となっていたことを示している。自分の利益よりも他人の利益を優先して、争いを避け、平和をつくるのがクリスチャンの生き方であり、そのためにこそ私たちは溢れるほどの主の祝福を受けている存在なのである。
 
3.ロトの選択 (13:8~13)

他方、ロトはどうしたか? ロトはヨルダンの低地全体を見渡し、山地ではなくソドム・ゴモラの東の平地を選ぶ。そこはエデンの園のように潤っていた。

①ロトは、主を仰ぐことなく、世的な打算だけで、己の欲望に従って、豊かな地を選んだ。しかも、ロトが選んだ地は、豊かな地ゆえに、人々は驕り、高ぶり、道徳は乱れ、邪悪な町だった。

②ロトは、罪深いソドムの人々の近くにいても自分は大丈夫だと自己過信した。後に彼は悩み苦しむことになる。

(箴言3章5~6節)「心を尽くして主に拠り頼め。自分の悟りにたよるな。あなたの行く所どこにおいても、主を認めよ。そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。」

結論:主を信頼する者は祝福を受ける (13:14~18)

わが子のように愛したロトと別れ、寂しいアブラムに、主は現れ、励ましと子孫の祝福の約束を与える。アブラムが選んだヘブロンは荒地の中に横たわる山で、瘠せた、貧しい土地である。しかし、そこに祭壇を築いて生活の拠点とした。 「あなたの子孫を地のちりのようにふやす」という祝福の約束が彼を支えた。

例話:「病まなければ」河野進牧師の詩

病まなければ ささげ得ない祈りがある
病まなければ 信じ得ない奇蹟がある
病まなければ 聞き得ないみことばがある
病まなければ 近づき得ない聖所がある
病まなければ 仰ぎ得ない御顔がある
おお病まなければ 私は人間でさえもあり得ない

アブラムに学ぶ教訓とは何か?

①自分の権利と利益を優先する世にあって、どこまでも人を愛し、仕える責任を全うすることである。主イエス様の言われたように「受けるよりも、与える者は幸いである」

②この世の何ものにもまさって、神との親しい交わりに、最高の慰めと励ましを見出すことである。私たちも日々心の中に祭壇を築き、礼拝を献げ、主の祝福と真理の中を歩んで行こう。    

主よ感謝します